ソースコードが格納されているディレクトリーに行き、
Makefile
に従って
コンパイルを行なう。
%> cd source/
%> vi Makefile
ファイルMakefile
中のSection 0
の部分には、適当なディレクトリ名
を指定する。同じディスクから複数種類のマシンで計算する場合に重要となるが、
通常は、既定値のままでよい。
Section 1
の部分には、実行するターゲットを指定するが、コンパイルに問題
が無い限り、既定のままでよい。
ファイルMakefile
中のSection 2
の部分にコンパイルフラグを記述した
ファイル名 (Makein.mic
など)を指定する。このファイルは、
MAKEINFILE
の変数を定義しているものである。このファイルをインクルード
文でインクルードして使用している。計算環境や計算マシンによりインクルード
されるファイルが異なっているので既存の適切なものを選ぶかまたは新しい計算環境
のときには新しくコンパイルフラグを記述したファイルを作成する。
DECマシン(ES45)の場合は、下記のファイルをインクルードすればよい。
%> vi Makein.mic
コンパイルフラグを確認する。
%> make >& cmp.log &
上記のmake
コマンドが正常に終了して、コンパイル完了。
計算コードのメインプログラムは、main.f
である。
デフォルトのMakefile
は、MPIライブラリーを用いた並列計算用と通常の
シングル計算用の2種類の実行計算コードを両方作ることになっている。
MPI
ライブラリーがない環境では、Makefile
のSection 1
の部分
で、cpvos
とothers
を指定し、cpvop
とotherp
を指定
しないようにする。
インストールした状態の環境で、コンパイルし直す環境に戻すには、
%> make cleanOBJALL cleanall
とするればよい。ただし、これまでコンパイルしたオブジェクトファイルや
モジュールファイルを全て消去することになる。