計算コードCPVO
を実行するための、最上位のスクリプトである。
このスクリプトの最後の部分で実質的な実行が、スクリプトexlist.sh
に
移行する。
${hmdir}
)、
ワークディレクトリー(${wkdir}
)、
ディレクトリーネーム(${dirname}
)、
実行ディレクトリー(${rundir}
)、
プログラムディレクトリー(${pgdir}
)、
テンポラリーディレクトリー(${tmpdir}
)など
を指定する。
hmdir,wkdir,dirname
に関しては、
現在のディレクトリーと矛盾しないよう
に指定する。
プログラムディレクトリー(${pgdir}
)、
テンポラリーディレクトリー(${tmpdir}
)
には、計算環境を考えて、制御アクセスが早いディスクまたは
別のディレクトリーを指定するとよい。
kpdir
には、空間群の対称性を考慮した場合のk点のファイルを
格納しているディレクトリーを指定している。
(変更不可)
s0rdir
には、
drvname, machine, frt
drvname, machine
はnew.sh
で使用するもので、計算環境を
指定している。
frt
は、OPEN文で外部ファイルを指定しないときに用いられ
るデフォルトの名前に使用する文字列を指定する。第7章に
具体的計算環境についての説明がある。
szeror
s0rdir
内にファイルが存在しなければならない。
occupation
metal
またはsimple
を
指定する。通常、metal
は、金属や半導体に使用し、
simple
は、クラスターや液体のtemppj0, jefsm0
jefsm0
でフェルミ準位でのぼかし方を指定し、
temppj0
でぼかし幅(単位:Ha)を指定する。詳細は、
節2.10を参照。occupation=simple
の場合も、
データ出力のために使用されるが、全エネルギー、波動関数、電子密度
に影響はない。
ecutw0, ecut0
ecutw0
は波動関数に対するカットオフ、ecut0
は、
電子密度に対するカットオフ。
デフォルトスクリプトex_ecut.sh
でカットオフ依存性を
計算する場合は、この指定は無視される。
acog0, sigg0, e0g0
acog0
に0を指定する。
sigg0, e0g0
は、acog0
が0でないとき有効となる。
acog0
が有効であるとき、
e0g0
に目的の有効カットオフエネルギーを指定する。
このとき、前行で指定するecutw0
は、平面波を作るために使用される
ので、格子定数の変化でカットオフe0g0
の精度に必要な平面波数が
再現できるように、e0g0
よりも十分大きめにとる必要がある。
sigg0
には、数Ryの値を代入し、acog0
には、100Ry程度の
大きな値を代入する。節3.2.2を参照。
emass0, hmass0
emass0
には、カーhmass0
(単位:a.u.)には、擬固有値行列に対する質量を
指定する。ただし、
occupation=metal
の場合に有効である。
hmass0
は、emass0
の2倍が目安である。
epsekc0
epsekc0=1E-9
として
いるが、大きな系を計算する場合は、大きな値にするのが実用的である。
iatpfile
sample.dat.sh
で初期座標を指定する通常の
場合は、iatpfile=0
である。sample.atp.sh
で、
プリミティブ格子軸の座標で初期座標を指定する場合はにのみ、
iatpfile=1
を使用できる。後者の場合、格子定数の最適化を
行なう場合に使用する。
ifmol0
sample.dat.sh
で初期座標を指定する通常の場合は、
iatpfile=0
であり、同時に、ifmol0=0
を指定する。
プリミティブ格子軸の座標で分子の中心を指定した後に、分子の初期座標
を置く場合に、ifmol0=1
を使用する。ex_opte.sh
や
ex_optls.sh
と合わせて使用することができる。
${datfile}.atp.sh
ファイルの中で、分子内の座標を指定する。
ただし、まだ全ての分子が同じ方向を向いたものしか指定できない。
rlatsum
rlatsum=1
を指定
し、クラスターや液体などの単位胞が大きい場合は、rlatsum=0
を指定することができる。
どんな系の場合も、rlatsum=1
を指定しておけば、計算に間違いは
ないが、使い分けることにより、必要のない計算を省くことができる。
spgr
JKSMP=3,6
の場合に有効である。kptsdat0
JKSMP=1,2,4,5
の場合は、ファイルを作成し、そのファイルの
パスを指定する。ファイルの書式は、節3.3を参照。
ekdisp0
exstyle, numcpu
exstyle=p
、非並列計算の場合は、
exstyle=s
と指定する。
並列計算の場合は、並列台数をnumcpu
に指定する。
ただし、SR8000の場合は、ここでの指定は、無視されるように
なっており、qsubコマンドで、並列台数をオプション(-N
)を
用いて指定する。詳細は、表6や章7を
参照。