next up previous contents index
Next: 3.3.5 JCNST Up: 3.3 原子の種類の数、磁性状態、実波動関数、kサンプリング、 スピン拘束の指定 Previous: 3.3.3 JRLWF


3.3.4 JKSMP

$\Gamma$点サンプリング(JKSMP=0)か 複数k点サンプリング(JKSMP$\ne$0)か を指定する。書式のサンプルは、ディレクトリkpfilekpt0.sampleを 参照。
JKSMP=0
$\Gamma$点サンプリングを指定する。 k点サンプリングに関するファイルの入力はない。
JKSMP=1
第一ブリルアンゾーン(1stB.Z.)をメッシュ(MK1,MK2,MK3) に分割したときの格子点をサンプルする。k点サンプリングに関する ファイル(cpvo.sh中では、kptsdat0)には、
2 2 2                 MK1,MK2,MK3
のように3個の整数を指定する。 (後のMK1,MK2,MK3はメモ書きであり、読み込まない。)
JKSMP=2
k点を自動発生させるのではなく、手動で指定する場合に 用いる。k点の重みと占有数を指定する。 入力は、プリミティブ格子の逆格子軸に対する座標を用いる。
1                     NKPT
0.0 0.0 0.0  1.0  128*2.0 6*0.0 XK(3) WKPT FKP
JKSMP=3
スペシャルポイントを用いたサンプリングを行う。 代表的な結晶構造について、ディレクトリkpfileに結晶構造 毎に用意されている。
JKSMP=4
JKSMP=2と同じ指定内容であるが、入力は、結晶軸の逆格子 に対する座標を用いる。
3                     NKPT
0.0 0.0 0.0  1  64*1.0 18*0.0
0.0 0.0 0.0  1  64*1.0 18*0.0
0.0 0.0 0.0  1  64*1.0 18*0.0
JKSMP=5
JKSMP=2と同じ指定内容であるが、入力は、結晶軸の逆格子に 対する座標を用いて、3成分共通の分母をもつ、分数型で入力する。
4                     NKPT
0 0 0 1 1 KP1(J,IKPT),J=1,4),NKST1(IKPT)
1 0 0 1 3
0 1 0 1 3
0 0 1 1 3
JKSMP=6
エネルギーの分散関係を求めるときに、 用いているJKSMPの値であるが、 cpv05.inファイルで固有値を計算する ための、TEKフラグを指定すると自動的に、JKSMP=6が セットされる。入力は、結晶軸の逆格子に対する座標を用いる。 ex_ek.shを用いた場合、ekdisp-line(cpvo.shや 項目1.4.5を参照)を設定することにより、 計算補助コードeklist.xにより入力ファイルが自動的に 作成される。
JKSMP=7
JKSMP=3のように、スペシャルポイントを 用いたサンプリングを行うが、入力ファイルsample.spg.sh で空間群の生成元を与えて、 CPVO計算コード内でサンプリング点を作成している。M&Pのk点を メッシュで与えるようになっている。時間反転対称性の指定 (JTRSYM=1)も有効である。
JKSMP=8,JKSMP=9
フェルミ面を描くためにTFSが、指定された ときに、計算コードの内部で使われている。どちらの場合も平行六面体 のB.Z.を、格子上に分割する格子点上のk点を考慮する。 cpvo.sh中のkptsdat0には、k点のメッシュを格納した ファイルの名前を指定しなければならない。 (上記のJKSMP=1の部分を参照) JKSMP=8のときは、入力ファイルsample.spg.shで 空間群の生成元を与えて、スぺシャルポイントを用いて計算を行う。 JKSMP=9のときは、格子点全ての固有値を計算する。 ただし、時間反転対称を用いる オプションJTRSYM=1が指定されると 計算されるk点数が少なくなり(約半分程度となる)、 計算の途中で、ISYMFS=1が指定されて 固有値の出力にそのことが反映される。


next up previous contents index
Next: 3.3.5 JCNST Up: 3.3 原子の種類の数、磁性状態、実波動関数、kサンプリング、 スピン拘束の指定 Previous: 3.3.3 JRLWF
Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)