電子系の収束(TFOR=.false.)やCPMDの計算(TFOR=.true.)の両方
の場合に、占有数をステップとともに変化させて金属的な計算に使用する。
フェルミ準位のぼかしは、入力ファイルcpv05.inで指定されるぼかし
方(JEFSM)とぼかし幅(TEMPPJ)で指定される。
TMETALを使うには、ある程度波動関数がまともなものでなくてはならない
ので、ステップの途中から使用する。使用を始める前のステップでINITPJ=-3
を指定する。このとき行列要素
擬固有値行列
の初期値として波動関数のファイルに
セットされる。
擬固有値行列
の動力学は、質量HMASSを用いて行われる。
HMASSは、これまでのところ、EMASSの2倍の値を用いている。
電子系の収束で摩擦を用いるときは、FRICH=0.05程度がよいようである。
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ぼかし幅はTEMPPJ(a.u.)で与える。
単なるパラメーターとして与える考える場合
(JEFSM=1,2,3)と電子温度の
意味を含めて与える場合(JEFSM=0)がある。TMETALが指定された
ときは、JEFSMとTEMPPJの値で指定されるフェルミ準位
のぼかしを考慮してセルフコンシステントな計算を行うことになる。
ただし、フェルミ分布関数を用いてMDを行うときにTEMPPJが電子温度
としての意味がどれほどあるかは不明であるが、できるかぎり現実の系
に近い温度を採用するようにすればよいと考えられる。
TMETALが指定されていないときでも、非占有の軌道を考慮した
計算(JORTHO=0)の場合には、JEFSMとTEMPPJは必ず使用され、
適当な値を指定しておく必要がある。このときは、結果的に得られる占有数の
単なる目安の出力として使われるだけである。