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1.4.4 sample.atp.sh

デフォルトのファイルは、下記のようになっている。 シェル変数の部分は、上位のスクリプトで定義されている。 iatpflに1が入っている場合にのみ、このファイルは有効であり、 cpvo.shiatpfl=0と指定している場合は、このファイルの編集は 行なわなくてよい。

cp ${srcdir}/atp.x ${rundir}
cp ${srcdir}/molatp.x ${rundir}
${rundir}/atp.x > ${rundir}/atp0 << end
${iatpfl}
${ibrav} ${cdm1} ${cdm2} ${cdm3} ${cdm4} ${cdm5} ${cdm6}
1                NSP
2                NA(IS)
0.0 0.0 0.0      TAU0(3,IA,IS)
0.25 0.25 0.25
0                IFMOL
0                IFSPG
end
if test ${ifmol0} = 0
then
     exit
fi
cat > ${rundir}/molatp0 << end
2                                   NATM
1 0.0 0.0 -1.151690000000000E+00   ISP DTAU0(3,IA,IS)
1 0.0 0.0  1.151690000000000E+00
end
if test ${ifmol0} = 1
then
${rundir}/molatp.x > ${rundir}/atp1 << end
${rundir}/atp0
${rundir}/molatp0
1                NSP
2                NA(IS)
end
mv ${rundir}/atp0 ${rundir}/atp3
cp ${rundir}/atp1 ${rundir}/atp0
fi
exit
前半部分のIFMOLには常に、0を与える。 IFSPGは、0または1を与える。1のときは、ファイルspg0 から空間群に生成元を読み込んで、結晶の対称性を反映させた場所に原子が 置かれていないときにはその原子の座標と原子数を補って(20)に原子座標を出力し、 cpvoでその結果を使用する。

後半部分のifmol0=1に関係する部分は、分子を配置したい場合に用いる ことができる。 使用する場合は、cpvo.sh中でifmol0=1と指定する。 atp.xの入力で指定した各座標に、分子を配置する。 上記の例では、1番目の原子種の原子で作られる2原子分子を$z$方向に向けて 配置する例である。合計で2分子、4原子の計算をすることになる。 入力座標DTAU0は、a.u.単位で入力する。中段のISPには、原子の種類 番号を指定する。現在は、同一方向に配向した分子を配置する場合だけに 対応している。

下記は、CaSiO$_{3}$(ペロブスカイト型構造)の例である。 この場合ifmol=1に関係する部分は必要ないので、削除してある。

${rundir}/atp.x > ${rundir}/atp0 << end
${iatpfl}
${ibrav} ${cdm1} ${cdm2} ${cdm3} ${cdm4} ${cdm5} ${cdm6}
3                NSP
3                NA(IS)
0.0  0.5  0.5    TAU0(3,IA,IS)
0.5  0.0  0.5   
0.5  0.5  0.0   
1                NA(IS)
0.5  0.5  0.5    TAU0(3,IA,IS)
1                NA(IS) 
0.0  0.0  0.0    TAU0(3,IA,IS)
end
exit
原子種が複数ある場合(NSPに2以上を指定する場合)は、 上記の例のように、
NA(IS), TAU0(3,IA,IS)をセットにして データを作成する。


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Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)