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1.3.29 ex_lc-bm.sh

格子定数を変化させながら電子状態を計算し、全エネルギーや圧力値から 平衡格子定数と体積弾性率を計算する。 (IBRAV=1,2,3,4,5,6,7のブラベー格子型のみ使用可能) 電子系の収束には、ex_opte.shが使われている。 スクリプトの

ifonlyfit
0または1を指定する。1のときは、電子系の収束は行わず、 フィッティングのみを行う。
ibrav
ブラベー格子型を指定する。(現在はまだ、IBRAV=1,2,3,4の ブラベー格子型のみ使用可能、、IBRAV=4,6,7については 現在テスト中)
nlcmesh
計算する格子定数の刻み数を指定する。通常3$\sim$5を指定する。
cdmx(x=1-6)
期待される平衡格子定数を指定する。
d1step, d2step
期待される平衡格子定数から変化させる刻幅を指定する。d1stepには 体積の刻幅を割合で指定し、 d2stepには、c/a(IBRAV=4,6,7)を 変化させるためにaを変化させる刻幅を割合で指定する。 d1step=0.005, d2step=0.015は、体積を0.5%刻で計算し、 体積一定のもとで格子定数aを1.5%刻で計算する。
npoly
最適化させる多項式の次数に関係した整数を指定する。 7から3の整数値を指定しなければならない。 例えば、5を指定すると5,4,3次の多項式で最適化した結果を出力する。 最適化がうまく行かない場合にifonlyfit=1に変更して 次数npolyを下げるようにする。
lcbmoption
オプションを指定するときに用いる。 現在は、IBRAV=4(単純六方格子)および IBRAV=5(単純三方格子)のときに、 c/aまたは$\cos{\alpha}$を 固定して体積弾性率(平衡体積)を計算するときに、1を指定する。
平衡格子定数や体積弾性率の計算結果は、lc-bmに出力される。 このスクリプトで有益な結果を得るには、あらかじめ平衡格子定数を5%以下の精度で 見積もっておくことが必要である。


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Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)