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6.3 prjaoファイルの概要説明

prjaoまたはprjao.ekでは、各状態の固有値および その波動関数の各原子軌道への射影成分の大きさが出力される。 ファイルの2行目EIGENVALUES FOR EACH KS ORBITALの部分からは、 固有値がeV単位で出力されている。 それに続くORBITAL COMPONENTS FOR EACH KS ORBITAL部分からは 各KS軌道毎に、各原子軌道への射影成分が出力されている。 各原子においては、$s$軌道、$p$軌道、$d$軌道の順で出力されるが、 $s$軌道の成分は、1行に1個のデータが書かれ、$p$軌道では 3個、$d$軌道では5個のデータが並ぶ。各$m$成分の並び順は、8.1の ページを参考にしてほしい。

各軌道の出力が複数行出力されている場合は、スピン状態に関するものである。 NSPIN=2のときは、各軌道で2行、NSPIN=4のときは、各軌道で4行 の出力がある。 2行の場合は、上向きスピン状態と下向き状態がその順にそれぞれ各行に 出力されている。 4行の場合は、$z$方向(上向き)スピン状態($\rho_{11}$)、 $-z$方向(下向き)スピン状態($\rho_{22}$)、 $x$方向スピン状態( $2{\rm Re}\rho_{12}$)、 $y$方向スピン状態( $-2{\rm Im}\rho_{12}$)の順にそれぞれ各行に出力さ れている。


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Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)