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3.1 格子(セル)定数の入力

1 20.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.0 0 IBRAV,(CELLDM(I),I=1,6),RLATMX,JRLTSM
IBRAVは、14種類のブラベ格子を指定する。 この計算コードでは、各格子の基本並進ベクトルを 直交基底ベクトル $({\bf x},{\bf y},{\bf z})$に対する表現ベクトルとして 確保している。表現ベクトルにはいろいろな採り方が存在し、同じブラベ格子でも 2つ以上の表現ベクトルが用意されている場合がある。過去に定義されたものを 残しているだけの場合もある。 (数学的には、不必要かもしれないが、行列式が正になるように基本並進ベクトル の順番を並べている。) IBRAVの値の下2桁がブラベ格子の番号を表し、 3桁以上は、表現ベクトルの区別に使用している。

一般的に単位胞の基本並進ベクトルを $({\bf a}_{1},{\bf a}_{2},{\bf a}_{3})$ とすると、逆格子空間の基本並進ベクトルは、

$\displaystyle ({\bf b}_{1},{\bf b}_{2},{\bf b}_{3})$ $\textstyle =$ $\displaystyle \frac{2 \pi}{
\vert {\bf a}_{1} \cdot ({\bf a}_{2} \times {\bf a}...
...\bf a}_{3}),({\bf a}_{3} \times {\bf a}_{1}),
({\bf a}_{1} \times {\bf a}_{2}))$ (18)

によって計算されており(分母は、絶対値になっている)、 直交基底 $\frac{2\pi}{a}({\bf x},{\bf y},{\bf z})$の表現ベクトルで計算コード 中に確保している。

基本的には、CELLDM(I)(I=1-6)から6個の格子定数(長さは、a.u.単位)を定めている。 CELLDM(I)の指定の仕方は、IBRAVの値によって必要最小限の決まった量を 指定するようになっている。上記の例では、IBRAV=1で立方体のセル の指定となっている。このときは、セルの1辺の長さをCELLDM(1)に指定して、 それ以外のCELLDM(I)は、ゼロとしておく。(ソースコードのlatgen.fを参照。)



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Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)