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2.16 TCOMSETの機能

これが.true.になると原子位置を更新した直後に、原子位置の更新により 質量中心が移動しないように、強制的に平行移動させる作用がある。 この機能は、CP法のMDでは、原子系の全運動量が厳密には保存されないこと [47]を補うために、設けられたものである。液体や固体などの 凝集系では、これを採用し、数値的な不安定性を小さくする働きがある。 構造最適化を行なう計算では、これを.false.にしておくほうがよいかもしれないが、 実質的な影響についてはあまり調べられていない。 原子位置を固定するための(原子位置と共に入力する)IFORCEを導入したときは、 このスイッチを.false.にした方がよいと考えられる。


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Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)