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1.4.6 sample.spg.sh

時間反転対称性を用いて、使用k点の数を減らす操作をする場合は、 JTRSYMに1を与える。だたし、このオプションが実際に 使用されるのは、JKSMP=1,11,9のときである。また、収束させた電子系が 時間反転対称性をもつ場合にのみ計算が正しく行われる。 (結果的に、計算コードでは、結晶構造対称性を考慮しない計算で、計算精度を 落さずに使用するk点数を減らすために用いる。) これのデータは常に読み込まれる。

JKSMP=7を指定したとき、 TFS(フェルミ面描画データの計算)または TDOS(四面体法を用いた状態密度計算)が指定されたときに 空間群の生成元(2行目以降)を指定する。

cat > ${rundir}/spg0 << end
  0                 JTRSYM(TIME-REVERSAL SYMMETRY)
  0 3               JD6H (0:OH,1:D6H) NGEN
 19 1 4 1 4 1 4     OPERATION NUMBER, GLID VECTOR
  5 0 1 0 1 0 1
 25 1 4 1 4 1 4
上記の例は、ダイヤモンド格子 (空間群番号227,国際記号 $F\frac{4_{1}}{d} \bar{3} \frac{2}{m}$, $O_{h}^{7}$)の場合の入力である。 六方格子の場合は、別に扱うようになっているので、その区別 (JD6H)を指定する。NGENに生成元の数を指定する。 点群の部分の対称操作番号とそれに伴う並進操作を指定する。 実際のファイルには対称操作のリストが与えられているので、 そのリストをみて適合する対称操作番号を与える。 並進操作は、ブラべ格子の軸に対して分数で指定する。


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Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)