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1.3.7 ex_lmc.sh

電子系の収束の後に、状態密度を計算する。計算は、KS軌道の固有値に対して ガウス型関数を対応させたものである。全状態密度、原子に付随する軌道角運動 量量子数で分類した成分($\ell=0,1,2$)を計算する。途中の計算データとして prjaoを作成し、そのファイルを読み込んで、GNUPLOTに対する入力 データとして状態密度を計算する。

jtetra
状態密度をガウス型関数の和で計算するので、0を指定する。
nopartial
0を指定する。(ex_eig.shでは、1を指定する。項目1.3.8参照)
cnt, natm
cnt=0, natm=0とする。
jupdw, iupsta0, nupsta0, idwsta0, ndwsta0
この機能使用するときは、jupdwに1を指定する。0を指定すると 電子系の収束で用いたすべてのバンドに対して、状態密度を計算する。 状態密度を計算する始まりバンド指数iupsta0と バンドの本数nupsta0を指定する。 NSPIN=2の場合は、ダウンスピンに対しても idwsta0, ndwsta0に同様に指定する。 それ以外の場合(NSPIN=1,4)は、それぞれ0としておく。 ダウンスピンの始まりidwsta0は、ダウンスピンの始まりから 数えたバンドの番号を指定する。
例えば、NSPIN=2で、 アップスピンの軌道とダウンスピンの軌道がそれぞれ10個および12個合計 22個のKS軌道を計算しているときに、全ての軌道の状態密度を計算する場合、 iupsta0=1, nupsta0=10, idwsta0=1, ndwsta0=12の数値を指定する。
einit, efin, edel, ewth
einitefinには、計算するエネルギー状態密度のエネルギー 範囲を始まりと終りをeV単位で指定する。 edelには、エネルギーに対するデータの刻幅を指定する。 ewthには、ガウス型関数の幅をeV単位で指定する。
NPDOS, ISPDOS, NAPDOS, IA1,IA2,..
同じ種類の原子に対して、組み合わせた部分状態密度を計算したい場合に NPDOSには、状態密度の本数を指定し、ISPDOSに原子の種類を 指定し、NAPDOSには原子の個数を指定し、IA1,IA2,..には、 その個数分の番号を指定する。
jobstart
すでにファイルprjaoが計算されている場合は、 jobstartに対して
echo '0' > jobstartとして計算を行うことにより、状態密度だけを 再計算
(caldos.x)することができる。
ファイルprjaoについて
このファイルは、echo '1' > jobstartとして計算を行なうと、 バンドの固有値と部分状態密度を計算するためのLM成分が書き込まれる。 prjaoを作る計算は、少し大きな系になると、計算時間が非常に かかる。


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Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)