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10.5 固体バンドの射影域

固体表面を計算する上で、3次元固体バンドが存在する領域(射影域)を あらかじめ知っておくことは、スラブモデルにおいて層厚を増やして 計算を進めて行く前の段階では、表面電子構造に関する有意義な情報を 与えてくれる。

射影域を計算するには、固体結晶の電子状態を計算し、分散関係を計算する k点を射影域用に計算することで、実行する。ex_opte.shを用いて 固体結晶の電子状態を収束させた後、ex_ek.shを、 jshaei=1shadowを指定し実行する。 shadowには、射影域を計算する表面の面方位を指定する。 現在、計算できるのは、固体結晶のFCCの(001)面、(110)面、(111)面の 3種類である。射影域を計算するSBZは決められたものを 使う必要がある。(utility/shaei内を参照)

これまでSiについてこの3方位について確認計算を実施して、 計算にあまり不審な点がないことを確認している。


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Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)