固体表面を計算する上で、3次元固体バンドが存在する領域(射影域)を あらかじめ知っておくことは、スラブモデルにおいて層厚を増やして 計算を進めて行く前の段階では、表面電子構造に関する有意義な情報を 与えてくれる。
射影域を計算するには、固体結晶の電子状態を計算し、分散関係を計算する
k点を射影域用に計算することで、実行する。ex_opte.sh
を用いて
固体結晶の電子状態を収束させた後、ex_ek.sh
を、
jshaei=1
とshadow
を指定し実行する。
shadow
には、射影域を計算する表面の面方位を指定する。
現在、計算できるのは、固体結晶のFCCの(001)面、(110)面、(111)面の
3種類である。射影域を計算するSBZは決められたものを
使う必要がある。(utility/shaei
内を参照)
これまでSiについてこの3方位について確認計算を実施して、 計算にあまり不審な点がないことを確認している。