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速度に比例する摩擦がある場合のベルレ法
速度に比例する摩擦がある場合は、下記のような方法でその効果をベルレ法に
取り入れることもできる。
速度に比例した力が、速度とは逆向きに働く形で入っている。
は、摩擦の大きさを決めるパラメータである。
式(90)をベルレ法つまり式(72)(73)を用いて
差分化式にすると
となる。ここで、
である無次元量である。このようにすることで、速度のデータがなくても
位置座標の漸化式が計算できる。速度のデータは、もちろん式(73)
から計算する。
摩擦を導入して粒子の運動を追いかけていくと、エネルギー(
)が考えている
系から散逸して、運動エネルギーやポテンシャルエネルギーが徐々に失われて
行く。
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Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)