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1.3.35 atprot.sh

原子配置を回転移動させた原子配置を作成する。電子系の収束を行う前に実行し、 スクリプトsample.dat.sh内の原子配置データをあらかじめ計算 するものである。 回転させるときには回転中心を考慮する必要がある。そこで、このスクリプトでは 入力した原子配置に対して、平行移動、回転移動、平行移動の順に演算を行い 原子座標を出力する。最初の平行移動では、 X1,Y1,Z1に平行移動させたい量を実数で指定する。 JTR1=0のときは、移動ベクトルを直交座標系で入力する。単位は、 IUNITTR1=1のとき${\rm\AA}$で、IUNITTR1=0のとき、 a.u.である。JTR1=1のときは、移動ベクトルを各結晶軸の実数倍で指定する。 回転移動では、3個のオイラー回転角( $\theta,\phi,\psi$)を度数単位で与える。 回転の演算子 $R_{z}(\phi)*R_{x}(\theta)*R_{z}(\psi)$を原子座標に演算する。 その後さらに平行移動を指定する。指定の仕方は最初の平行移動と同じである。 結晶軸の実数倍で移動量を指定するときは、最初に与えた結晶軸をもとに 移動ベクトルが作られる。 その他の入力については、スクリプトsample.dat.sh内の 入力が参考になるはずである。


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Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)