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5.4 イオン化した孤立系を計算するための手順

イオン化させた孤立系を計算する具体的な手順は、次のようにする。 中性クラスターの計算を行なわずにイオン化した 系を計算することは、まれだと思われるので、 中性クラスターの計算からの修正点を述べる。今のところ、イオン化の計算は 立方体セルでしか計算できないようになっている。また、イオン化の中心を 読み込まれる原子位置の重心になるように $S_{0}({\bf r})$を平行移動して用いている。

(a)
使用するFFTメッシュの数(NR1X)用の $S_{0}({\bf r})$の データを計算する。よく使用するFFTメッシュを用いる場合は、あらかじめ ディレクトリー${s0rfile}にメッシュの数毎にデータファイルが用意 されている。
(b)
$S_{0}({\bf r})$のデータファイル名をcpvo.sh内で指定する。
(c)
sample.dat.shファイル内でJION=1とし、 電子数(NEL)と占有数を目的のイオン化数にした状態にする。 JION=-1とした場合は、一様な中性化電荷を導入して計算する設定となる。

これで通常のように、計算コードを走らせればよい。走らせたときには、 screenファイルでBACKGROUND CHARGE (QBACという変数)がゼロではないことを確認することができる。


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Copyright (C), Tatsuki Oda (oda@cphys.s.kanazawa-u.ac.jp, Kanazawa University)