計算機上の数値は、2進数にて記憶されている。電気があるなし、磁気があるなし、 電気が流れる流れないなど、0と1で評価できる仕組みを用いて、数値が計算機 上に記憶されている。このような記憶の1要素を1ビット(bit)と呼ぶ。
計算機上で、
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これを素直に整数だと考え、10進数で表せば
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単精度と倍精度
現在の計算機は、標準的には、2進数の8桁をひとまとめにして扱うのが
標準的である。これを計算機の分野では、
通常、
としている。
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通常、この32ビットのメモリ(記憶領域)で1つの数値を表す方法を 単精度と呼んでいる。64ビット(8バイト)を倍精度と呼んでいる。
整数値の変数
与えられたビットの内1ビットを符号(正負)に用いて、その他は自然数に使う。
例.単精度整数(32ビット)
の整数を表すことが可能
実数値の変数
単精度(32ビット)の場合、与えられたビットの内,符号ビット1ビット, 指数部ビット(7-8ビット),仮数部ビット(24ビット)により,
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仮数部の10進数での精度(有効桁数) 単精度:6桁、
倍精度:15桁
指数部の10進数での精度(有効桁数)
単精度:
、
倍精度:
科学技術計算では、
回以上の繰り返し計算を行うことは
珍しくないので計算誤差により、6桁程度の誤差をしばしば発生させる。
そこで、通常、実数の計算では、倍精度が使われる。
必要な場合は、四倍精度(128ビット)を用いた計算も使われる。
倍精度の使い方は、実習などで習う。